しぇり嬢の冒険者手帳

MMOTRPG「QuestNotes」に関する内容を主に扱います。

支援型PCの活躍機会はむしろ●●だった!

敵へ直接ダメージを与えるアタッカーや、攻撃を受け持つタンクとは別分野で、それらを回復やバフ・デバフで補助する役割が支援職です。

同じく呼称するのであれば、ヒーラー・バッファー・サポート、辺りでしょうか。

 

スキル参考元になったであろう「アリアンロッド」では、パーティバランスはそこそこ大事で、パーティには必ずヒーラー(アコライト)が欠かせない存在です。

 

ですがQuestNotesはロール制をにおわせるクラス、スキル構成がされているとは言え、実際はビルドは千差万別、パーティが綺麗に役割分担されていることは稀です。

 

と言うのも、これまでに作成されたクエストがパーティバランスを要求せず、どんな構成でもクリア出来るバランスとして用意されている為、PCのビルドもロール制を意識することなく作られるのが殆どです。

 

最初期からロール制を意識したクエストが作られる傾向が続いていたら、自ずとPCも各種ロールに沿ったビルドになっていたかもしれません。

(人口の問題で必ずしもロールの揃ったパーティを組めないのが最もな理由だと思います)

 

シミュレーションRPGMMORPGのような、パーティバランス(1タンク/2DPS/1ヒーラー)を前提としたクエストも楽しめるポテンシャルを秘めているとは感じられますが、アクティブユーザーの傾向に従ったクエストの方が結局のところ需要が高くなります。

 

したがって、ロール制に沿ったパーティのヒーラー枠に参加するような成長を行った純粋な支援特化PCは、きわめて少数派な印象を受けます。

 

ロール制を要求したクエストがどんなものになるかと言うと……。

・ボスのみでなく、モブもATK4d+30、HIT18の攻撃は当たり前

 →タンク(ダメージ軽減30以上前提、回避型であればFLEE20前提)

 →上記までに特化したタンクでもダメージが積み重なる為、アコライトは必須

 →カバーアクションに手一杯なタンクの分もダメージを出せるアタッカー

 

役割に求められるステータスが不足しがちないわゆるバランス型PCは生き残れない環境になってしまいます。

これはこれで、きちんと対応した役割のPCが集まれば楽しいクエストになるのですが、これから普及させようと言うのも難しいでしょう。

もし行うのであれば、それこそ各クラスのスキルから自作し、全くの別システムに置き換えるようなクエストを作らなくてはいけないかもしれません。

 

と言うことで、割とどんなビルドでも遊べてしまうクエストが大半を占めているので、わざわざ支援に特化したPCはソロでは遊び辛い、かといってマルチプレイではその性能を抜群に発揮する機会が多くありません。

パブリッククエストなんかではバフ対象が増えるので大活躍ですが、やはり必須と言えるほどではないでしょう。

 

しかし……PVPにおける支援型PCは凶悪と言えるほどにその性能を発揮します。

デバフ対策がなされたエネミーと違い、PC相手には各種デバフが突き刺さりますし、PVPにおけるMOVE/AP強化は極めて優秀です。

複数人で行うPVPイベントが増えてきた今こそ、支援型PCに挑戦してみては如何でしょうか。

 

以下、各種支援向きクラスの雑感。

 

アコライト

アコライトは、回復、ダメージ軽減、デバフ解除、蘇生、バフ・デバフ付与を行う、まさに支援向きなスキルが豊富です。

 

スキル名、クラス名の参考元となったであろう「アリアンロッド」においても、アコライトはパーティに一人は必須と言えるほどに強力な支援職です。

中でも《プロテクション》はずば抜けて優秀なスキルで、物理・魔法・直接ダメージの全てを軽減することが出来ます。

 

PVPにおいて唯一、ノックアウトしたPCを蘇生し、数的不利を消し払うことが出来ます。

(ローカルルールによってその他の気絶復帰方法があれば別ですが)

《ヘイスト》によるMOVE+1も、お互いが1Rに取れるアクションの限界値を上昇させるため、非常に強力です。

デバフ型成長を行った《ホーリーライト》によるフォーカスも対策が難しく強力。

 

バード

味方の消費APを減少させる、MOVE+1するなど、それぞれで見ると優秀なスキルセットですが、消費AP減少が他に比較して秀でて優秀な為、実際の運用が単調になりがちなのが不人気な理由かもしれません。

フォルテ撃つなら他のアタッカーに2回攻撃させる方が遥かにDPSが高いので…。

 

沈黙デバフを与え、魔法スキル不可を付与することも可能で、これだけで魔法スキル主体のエネミーを封殺することが出来ます。

 

しかし、そのピーキーな性能ゆえ、高難易度クエストのボスの殆どは沈黙対策がされている傾向にあります。

どちらかと言えばPVP、さらにはチーム戦において猛威を振るう気がします。

 

ダンサー

MOVE+1、AP3回復辺りが優秀。

エストでは支援を受けたチャージダブショ連打が高DPSを叩き出す光景が良く見られます。

 

PVPでは、実際に運用された姿をまだ見たことがないので机上論になりますが、やはり 《アンコール》が強力でしょう。

 

使い手次第で化け、文字通り優雅に戦場を支配出来るポテンシャルを秘めている気がします。

 

ドルイド

麻痺デバフによる物理スキル不可よりは、ファンブル確定回避、確定クリティカルと言った、ダイス操作系スキルが注目されるクラス。

 

これもバード同様、高難易度クエストではデバフが対策される傾向にありますが、未対策のクエストでは、一発デバフを刺してしまえば放置してても勝ててしまうような状況を作り出すことが出来ます。

 

PVPではHIT捨てアタッカーの攻撃を《プレイ》《プラーナ》したり、《ポーレン》によって敵アタッカーのスキルを封じることが出来ます。

 

前衛職として機能させるには、現状では不足するステータスが多く、メタの上位に食い込むのは難しいでしょう。

 

メイジ

アタッカーとしての役割も果たすことが出来ますが、MATKが伸ばしにくい為、純粋なDPSは前衛が担うことが殆ど。

《スリーピング》が非常に強力。

これもバードやドルイド同様……PVPではずっと前から1v1でも複数戦でもトップメタに君臨しているので、特に改めて書くこともありませんでした。

 

まとめ

エストではパブリッククエスト、PVPでは複数戦において、居るか居ないかで戦況が大きく変わる。

通常クエストで支援型PCを前提とするのはアクティブユーザーのプレイスタイルに合わないので、別のアプローチが必要。

 

ロール制がシステムでより推奨されることがあれば、アコライト以外の回復リソースが増えたり、支援型PCの需要が高まるかもしれません。

具体的なアイデアはなかなか浮かばないのですが…。

 

シミュレーションRPG、ロール制システムとしてのバランスに限っての話であって、TRPGとしての側面としてはビルドを選ばず遊べるのは良い事なので現環境でも全く問題は無いですけども。

どちらに転がしても面白い創作が出来る、QuestNotesの独自性ですね。